由布市ににある、木本歯科クリニックです。
国内平均寿命が80歳を超えた今、できるならずっと健康的に自分の歯を保ちたいと思います。
歯を失う原因の一つとして、虫歯が挙げられます。「じゃあどうしたら虫歯にならないの?」という疑問にお答えするため、今回は虫歯を予防する効果的な方法について、セルフケアの観点からお話ししていきたいと思います。
目次
◆歯磨き
・食後30分以内に歯を磨く
多くの場合、食事には虫歯の原因となる細菌の餌となる、糖分が含まれています。そのため、細菌に栄養を与えないためにも食事後30分以内に歯を磨き、できるだけ早く糖分を取り除くことが虫歯の予防に繋がります。
・フロスや歯間ブラシも併用する
歯ブラシを用いた歯磨きはもちろん重要ですが、歯ブラシだけでは不十分です。特に虫歯になりやすい、歯と歯の間や歯と歯茎の間の汚れは、フロスや歯間ブラシを使用することで取り除くことができます。是非歯ブラシと一緒に使ってみてください。
・就寝前の歯磨きはより丁寧に
忙しいと、毎回の歯磨きに時間をかけるのは難しいですよね。そんなときは、寝る前の歯磨きに重点を置いてみてください。就寝中は唾液の分泌が少なく、口の中の細菌が繁殖しやすくなります。そのため、寝る前は丁寧に歯を磨くように意識をしましょう。
・フッ素入り歯磨き粉
フッ素は主に酸の生成を抑える、再石灰化を促す働きがあります。歯に付着した歯垢の細菌は糖質から酸を生み出します。フッ素は歯垢の細菌の働きを抑制して、酸の生成を抑えます。
再石灰化は脱灰により歯がダメージを負い、それが修復され元の健康な状態に戻る現象です。唾液に含まれるカルシウムや、リン酸の働きにより動きますので、フッ素は反応性をより高めていく働きがあるため、再石灰化を促進します。
・ダブルブラッシング
2回歯ブラシで歯を磨く事を言います。歯垢は歯にくっついてしまい、うがいなどでは落とす事は出来ないので、物理的に取り除く他ありません。一度目は歯の汚れを落とす事にフォーカスする為、歯磨き粉を付けても付けなくてもどちらでも構いませんが、ブラシやデンタルフロスで歯についた歯垢を直接落とす事が重要です。二度目は【フッ素を口の中に残す】事を目的とした歯みがきです。
上記にある通り、フッ素入りの歯磨き粉をつけ、歯ブラシで口いっぱいに行き渡らせます。この時は軽く磨けば大丈夫です。その後軽く口をすすぎ、フッ素を残してあげましょう。毎回ではなく、夜のみでも充分に効果はあります。寝ている間は唾液の量が少なくなるため、就寝前の歯磨きだけダブルブラッシングで予防していくことをおすすめいたします。
◆食生活
・糖分を取り過ぎない
虫歯の原因となる細菌は、糖分を栄養として増殖し、酸を作ります。この酸が歯を溶かし、虫歯となります。そのため、糖分を控えることで虫歯の予防に繋がります。量だけなく、食べる頻度にも注意をしましょう。
・だらだら食べ続けない
常に何か口にしている状態でだらだらと食べ続けてしまうと、口内は酸性に傾いたままになってしまうため細菌にとって最高の環境です。酸性に傾いたままだと、脱灰が続き虫歯になりやすい環境になってしまいます。
・よく噛む
よく噛むことで、唾液が分泌されます。唾液は口の中を清潔に保つので、虫歯や口臭の予防に効果的です。また、初期の虫歯を再石灰化させ、溶けた歯を元に戻すという効果もあります。とはいえすべての初期段階の虫歯を治すことができる訳ではないので、普段から虫歯にならないように気を付けることが大切です。
◆まとめ
気づかないうちに虫歯になっている可能性もあるため、定期的に歯科検診に行くことをおすすめします。由布市の木本歯科クリニックでは、地域の方のお口の健康を幅広くサポートしております。何か気になることがあればお気軽にご来院ください