歯を失った際に必要となる治療が、入れ歯やインプラント治療になります。2つの治療について具体的にどのような点が違うのかご存知でしょうか?今回は、入れ歯とインプラント治療の違い、入れ歯治療・インプラント治療のそれぞれの種類や違いについてご紹介いたします。入れ歯治療とインプラント治療でお悩みの方は由布市にある木本歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。
目次
◆入れ歯とインプラントの違い
初めに入れ歯とインプラントの違いについてご紹介いたします。当然ですが、入れ歯やインプラントともに、メリットやデメリットが存在します。大きな違いとして、
- 手術が必要かどうか
- 保険適用が出来る出来ない
- 治療にかかる期間
- 治療後の手入れの方法
インプラントには手術が必要
まず大きな違いとしては、手術の必要があるかないか、が挙げられます。インプラントの場合には、顎の骨に埋入する為の手術が必要になります。反対に入れ歯では手術の必要はありません。また、インプラントの場合には、顎の骨にしっかりと固定をするため、歯周病や、骨粗しょう症の場合、インプラント治療を進める事が出来ない可能性があります。
インプラント治療は自費診療、入れ歯は保険診療
費用面でも大きく変わり、インプラントの場合、自費診療なので、患者様の全額負担となります。入れ歯の場合、保険適用による入れ歯、自費による入れ歯の両方存在します。保険適用をした入れ歯の場合には、約5,000円程度で作製が可能な為、予算や希望に合わせて入れ歯を作成する事が可能です。
・入れ歯の種類
総入れ歯の特徴
総入れ歯は、歯が全て無い場合に取り付ける入れ歯の事を指します。歯茎全体を覆うように取り付け、顎の粘膜に沿って入れ歯を装着します。
部分入れ歯の特徴
部分入れ歯とは、歯が残っている場合に取り付ける入れ歯の事を指します。残っている歯にクラスプ(バネ)をはめることで入れ歯を装着します。
・入れ歯の保険適用
保険適用の入れ歯と、自費の入れ歯の種類と特徴をご紹介いたします。
保険適用の入れ歯、メリットデメリット
保険内の入れ歯に使用される素材には、レジンというプラスチックが使用されます。また、保険内の部分入れ歯の場合、バネ部分には金属が使用されるため、金属部分が目立ちます。メリットとしては、なんといっても費用を抑えられる点です。デメリットとしては、プラスチックに厚みがあり、食べ物の食感など感じにくくなります。機能性、審美性ともに損なってしまう可能性があります。
自費診療の入れ歯、メリットデメリット
自費診療の入れ歯の場合、使用される素材や特徴が色々あります。前歯に装着しても目立たないスマイルデンチャーであれば、金属を使用しない入れ歯の為、金属アレルギーの方でもご安心して使用できます。ただ、修理がしづらいので、扱いに気を付けなければいけないというデメリットも御座います。自費診療の入れ歯では、素材、構造をカスタマイズでき、患者さまのご希望に合わせた入れ歯を作成できます。医師に希望と予算などを伝え、充分に相談して決めましょう。
・インプラントの種類
インプラントの場合には、人工歯根の種類・インプラントメーカーの種類、手術法の種類によって分けられます。
人工歯根によるインプラントの違い
人工歯根とは、抜けた歯の根の代替になる部分を言います。4つのタイプがあり、
- スクリューラインタイプ
- シリダータイプ
- バスケットタイプ
- ブレードタイプ
に分かれます。
4つのタイプは形や構造が違い、最も主流なのが、スクリュータイプです。
インプラントメーカーによる違い
インプラントは、メーカーによっても違いがあります。国内で受けるインプラント治療は原則、厚労省で認可を受けたもののみ使用されますが、海外製のインプラントで認可がおりずとも、患者様の同意があれば、使用が可能になります。
手術法によるインプラントの違い
手術法によるインプラントの種類をご紹介します。まず、インプラント手術には一回法と、二回法があります。
一回法とは、一度の手術で人工歯根と土台部分を埋入する方法の事で、手術が一度で終わるため、体への負担が少なく済みます。ですが、骨とインプラントの結合力が弱くなる可能性があるため、医師と相談をしましょう。
二回法とは、手術を二回行う方法です。一回目で人工歯根を埋入し、人工歯根と骨が結合するまで待ちます。その後二回目の手術を行い、土台となる部分を埋入します。二回法の場合には、二度の手術が必要になるため、患者さまへの負担が一回法と比べ大きくなります。しかし、インプラントと顎骨がしっかりと結合する為、感染などのトラブルが起きにくいといった、メリットもあります。
まとめ
どちらの治療も費用や、手術の有無など違いがあります。それぞれの治療法のメリット、デメリット、ご自身の要望を含めて、最善の治療を選択しましょう。