インプラントの術式「1回法」と「2回法」の違いとは?

歯を失った際の治療法として、近年人気を集めているインプラント。そのインプラントの術式は、歯肉を切開する手術の回数によって「1回法」と「2回法」の2つに分類されます。
インプランと上に被せる上部構造を繋ぐ部品「アバットメント」を1次手術で取り付けるのが「1回法」で、2次手術で取り付けるのが「2回法」です。どちらの術式で行うかは、患者さんの顎骨の状態によって異なります。
今回は、インプラント治療における「1回法」と「2回法」の違いや、それぞれの治療法のメリット・デメリットなどについて解説していきましょう。
由布市でインプラントの治療をご検討されている方は、木本歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。

インプラントの構造

インプラントの構造

インプラントの術式についてご説明する前に、インプラントの構造について解説しておきましょう。インプラントは構造の違いから「ワンピースタイプ」と「ツーピースタイプ」に分けられます。

ワンピースタイプ

ワンピースタイプは、インプラントとアバットメントが一体化しているタイプです。
インプラントの術式「1回法」のみで用いられます。

ツーピースタイプ

ツーピースタイプのインプラントは、以下の3つのパーツで構成されています。
上部構造(人工歯・被せ物)
アバットメント(上部構造を支える土台)
インプラント(人工歯根)
ツーピースタイプは「1回法」と「2回法」のどちらでも使用できます。

インプラントの術式

1回法

インプラントオペ1回法

1回法は、インプラントの外科手術を1回だけ行います。
手術の流れは以下の通りです。

  1. 歯茎を切開、もしくは歯茎に穴を開けて、インプラントを埋め入れる
  2. インプラント埋入後、その上にアバットメント(仮のアバットメント)を被せる(手術後は、歯肉からアバットメントがわずかに露出した状態)
  3. 顎の骨とインプラントが結合する期間を経て、2回法より早く上部構造(人工歯)を装着する。
    仮のアバットメントを装着している場合、人工歯を装着する際に最終的なアバットメントに取り替えます。

▼1回法のメリット

1回法のメリットは以下の通りです。

  • 手術が1回で済むため、患者さんの負担が少ない
    1回法では歯茎を切る外科手術が1回で済むため、患者さんの肉体的・精神的負担が軽減できます。
  • 2回法よりインプラント手術をしてから上部構造が入るまでの治療期間が短く、治療回数も少ない
    手術が1回で終わるので、通院期間も治療期間も短縮できます。

▼1回法のデメリット

1回法のデメリットは以下の通りです。

  • 骨の量や厚みが不十分な場合には適用できない
    1回法は全ての人に適用できるわけではなく、顎の骨の量や厚みが不十分な場合は適用できません。
  • 全身疾患を持っている場合は適用できない
    全身疾患のある方も1回法の適用は難しくなります。
  • 術後の管理をしっかり行わないと細菌感染を起こす可能性がある
    1回法ではアバットメントが歯茎から出た状態で縫い合わせるので、術後の管理をしっかり行わないと細菌感染を起こす可能性があります。
  • 全ての歯科医院で行っているわけではない
    1回法を行っている歯科医院は限られるので、1回法を希望する人は事前に確認しておきましょう。
インプラントオペ2回法

2回法

「2回法」はインプラントの外科手術を2回行います。「2回法」で手術を行った際は、アバットメントを連結させるための2次オペが必要になるからです。インプラントを顎の骨に埋め込むまでの過程は「1回法」と同じですが、その後の処置や治療期間に違いがあります。

  1. 歯茎を切開、もしくは歯茎に穴を開けて、インプラントを埋め入れる
  2. アバットメントは取り付けず、背の低いキャップをして完全に縫合する
    (キャップが歯肉の中に入って見えない状態)
  3. 骨との結合期間を経て2次オペを行う。2次オペでは歯茎を切開し、インプラントにアバットメントを連結させる処置を実施
  4. 歯肉の傷が治るまで1~2週間待った後、上部構造(人工歯)を取り付ける

▼2回法のメリット

2回のメリットは以下の通りです。

  • ほとんどの症例で適応可能
    ほとんどの症例で対応可能で、骨量が不足していて骨造成法が必要な場合でも適応できます。
  • 全身疾患がある場合も可能
    全身疾患がある方も2回法を適用することで、インプラント治療が可能になります。
  • 細菌感染のリスクが少ない
    1次手術の後に歯茎を完全に閉じるため、細菌感染のリスクがないのが大きなメリットです。

▼2回法のデメリット

2回法のデメリットは以下の通りです。

  • 患者さんの心身の負担が大きくなる
    「2回法」は外科手術を2回行う必要があるため、患者さんの精神的・肉体的負担が大きくなります。
  • 1回法に比べて通院回数が多く、治療期間も長くなる
    「2回法」は2次オペとその後の回復期間が必要なため、1回法と比べて通院回数が多く、治療期間も長くなります。

骨がインプラントとくっつくまでに気を付けること

インプラントを顎の骨に埋め込んだ後、インプラントと骨が結合するまでには上顎で2~6カ月、下顎で2~3カ月かかると言われています。
術式には「1回法」と「2回法」がありますが、1回法の場合はインプラントの頭にアバットメントを被せて、その頭部が露出した状態で過ごします。2回法の場合はアバットメントを被せずに歯肉を完全に閉じた状態です。
どちらの場合も、歯肉の傷が治るまでは、歯ブラシや固いものをあてないように気を付けましょう。痛みや腫れがないと、つい強くブラシをあててしまいがちなので、注意が必要です。
インプラント周囲の傷が治ったら、1回法の場合はアバットメントの周囲をやわらかい歯ブラシで優しくみがいて清潔に保ちましょう。

由布市でインプラント治療なら「木本歯科クリニック」へ

インプラントの術式「1回法」と「2回法」についてご説明しました。2つの方法にはそれぞれメリット・デメリットがあり、適用できる条件も異なります。大切なのは再び噛む力を取り戻すことなので、患者さんのお口の中の状態に合った術式を選ぶのが最優先です。歯科医師とよく相談し、2つの術式について十分に理解した上で、納得できる術式を選びましょう。
インプラント治療をご検討されている方は、由布市にある木本歯科クリニックまでお気軽にお問い合わせください。

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